【市民活動レポート】マイクロプラスチック問題を監督と考える!

「マイクロプラスチックストーリー~ぼくらがつくる2050年!~」の上映会が、10月28日、長野市内の雑貨店キュブルーで開催され、松本から参加した小学生親子や高校大学生、主婦など約15人が集まりました。

映画はマイクロプラスチック問題に取り組んだニューヨークの小学生を追ったドキュメンタリー。映画の中で、すでに51兆個のプラスチックが海にあることや、今やほぼすべての魚からマイクロプラスチックが検出されていること、衣類からもマイクロプラスチックが大気中に出てしまうことなど、ショッキングな事実もあり、熱心にメモをとる参加者も多くいました。

この日は映画上映の後、監督である佐竹敦子さんとのオンライントークイベントも予定されており、それを楽しみに来られた参加者がほとんど!!

佐竹監督とのトークの中で、「彼ら(映画に出演している小学生たち)にとって、justice(公平さ)かどうか?がとても重要。海に住む魚も人間も公平であるか?という意識を持ってこの問題に取り組んでいる」と話しました。

参加者からは「まずは身近なところからと思い、何かしないととは思ってますが実際何をしたらいいか」という問いかけに対し、「日本ではリサイクルするのだからプラスチックも使ってOKという意識があるが、それでは意味はない。今すぐreduce(減らす)しないと」と指摘し、「そのためには社会のシステムを変えていく必要がある。そのためには市民から行政も巻き込み、プラスチックを減らすにはどうしたらいいか?対話を重ねてほしい」と話がありました。

・お客様の声で自分たちの声を届ける(例えば、プラスチックを減らしたいのでこの商品のプラスチック包装を見直してほしい。)

・まずは動いてみる!(クリーン活動に参加しながら仲間を何となく集めつつ、次のアクションにつなげる)

といったヒントを佐竹監督からたくさんいただきました。

映画を上映した、マイクロプラスチックストーリー上映実行委員会のメンバーは、「少人数で開催したことで、監督と一人ひとりの距離が近くじっくり話ができた。とても充実した時間になってよかった。ぜひ次の行動も考えていきたい」と話しました。

マイクロプラスチックストーリー上映実行委員会は、2022年に長野県NPOセンターと信州環境カレッジの協働講座に参加した、4人の子育て中のお母さんたちで構成された団体です。2023年に長野市と中野市内で映画上映会を開催し、今回で3回目。