【開催報告】NPOステップアップ講座「NPOの資源を獲得する!」

NPOステップアップ講座「NPOの資源を獲得する!」の二回目を、10月1日もんぜんぷら座で開催し、オンラインを含むNPO・住民自治協議会など9団体14人が参加しました。

講師は前回と同じ田辺大さん。今回は「資金調達」をテーマに問いが投げかけられ、ワークと講義で問いに対する答えを深めていきました。

問.自分たちの財源と特徴・目指す姿は?

自分たちの財務諸表を見返し、改めて分析。その後自分たちの事業の特徴や目指す姿を考えました。

・自主財源が多くを占める。自由があり、自分たちがやりたいことができる。が、その財源がとても小さいので、活動規模が限られる。

・自主財源である寄付を一生懸命集めているが、その継続に難あり。自主事業と受託事業のバランスをよくしたい。

といった意見が会場からでました。田辺講師からは以下のようなアドバイスがありました。

・まずは財源の把握が大事。なぜその構成比になっているのか、その構成比のメリットやデメリットを整理し、自団体の目指す姿を描こう!

・団体運営の数字が苦手という方は日商簿記3級の勉強をおススメします!

・行政からの事業を受託するには、「説明責任を果たせるのか」が必須。自団体と一緒にやる理由がどこにあるのか、きちんと考えてほしい。

問.自分たちの無形資産は?

団体の無形資産というのは、知識やメンバーのネットワークなど見えない宝物のこと」と田辺さん。そのうえで、自団体の無形資産は何かを考えました。「メンバーがさまざまな背景をもっているので、その知見やつながりが多様なところ」「個人の想いこそが財産!」と答える参加者たち。

田辺さんからは、

・NPO運営はストック(器)とフロー(流れ)という見方で説明できる。器は資産で、流れはお金や体験であって、資産があるからお金や体験が生まれる。だが目先の利益を追って、助成金や補助金のニュースに飛びついても一過性であり、「自分たちの団体の見えない宝物(無形資産)って何?」という日々の資産形成の意識と行動が大切。

とアドバイス。自団体に無形資産という宝はたくさんあると気づかされたワークになりました。

問.どんな資金調達方法があるのか?

補助金や融資、出資、寄付など、資金調達方法がある。それぞれによって熱量や特徴が違うことや申請書を書く上でのポイントも解説していただきました!

・賛同や資金提供をいただくためには、認知→共感→決定の順に打率を上げていくことを目指す。その鍵になるのは“共感”を伝えられるのか。不特定多数の人が見て伝わるように、徹底的に文面を見直し、磨こう!

・申請文は介入と成果を区別して書くこと。成果に基づいて介入方法を考えること!

▼講座を終えた参加者の声▼

・あれだけの情報量をわかりやすく、かつ身近に感じる説明で大変有り難かった。

・実践されてきた方の言葉なのでわかりやすく、実感もこもっていた。

・”資源はお金だけではなく、無形資産の体験には価値があるということがわかり、そういえばうちの団体は体験を提供してきたなと改めて思い、それを活かしていくことで応援してくれる人を増やす作戦をねりたい。

・”自分たちの強みを気づかせていただいた。参加してよかった。

・実際に地域コミュニティーを運営している方の話を聞いてみたい。

・同じ団体で話しができて、委員会をアピールさして賛同者を増やそう!と団結できた。

▼最後に▼

 人とお金の2回に分けて団体の資源調達を学びました。肝になるのは、団体の目指す姿はどこなのか、財産である強みは何なのかを、団体内でしっかり考えていくことだと感じた参加者がほとんどでした。参加者の一人は、「日々実務に追われ、なかなか立ち返ることができませんが、今日問われたことを団体内で共有する機会を作っていきたい」と話しました。

講座の後は講師を交えて交流会!団体の課題などざっくばらんに話しました。