【開催報告】NPOステップアップ講座「NPOの資源を獲得する!」

 NPOの資源である「人」と「お金」に焦点を当て、課題や目指す姿を考える連続講座が始まりました。講師は、長年NPO業界で起業や事業再生に携わり豊かな経験とユーモラスたっぷりの田辺大(ゆたか)さん。「組織運営」をテーマにした一回目が、7月23日にもんぜんぷら座とオンラインで開催され、NPOや住民自治協議会など10団体15人が参加しました。

多様な背景をもつメンバーやボランティア、新たな参加者との継続的な関係をつくるために何をすべきかを考えることを目指した本講座。テーマごとに問いがあり、個人やグループでワークに取り組み、共有。その後講師から講義という順で進み、理解を深めていきました。

今回の参加者は立ち上げたばかりで「これから活動の幅を広げていきたいしメンバーの意識合わせが必要」と考える団体や、長く活動を続けているが「運営メンバーの固定化」に悩む団体など、課題もざまざま。それぞれの団体がもつ考えや課題を知ることも、大きな学びになったようです。

問い.なぜ組織にするのか

>>会場の意見

・一人ひとりの力は限界があり、考えも偏ってしまう。チームになることで、アイデアや体力、能力が倍増する。

・社会の力を応援にしていくためには「組織であること」が大切なのではないか。

>>田辺講師から

NPOとは市民性の創出・増幅する装置のようなものである!なぜなら、NPOには寄付とボランティアという参加方法があるから。また、「問い」を持ち続けることが大切で、その可能性を広げることができます!

問い.組織づくりで大切なことは?

>>会場の意見

・思いに共感する。目指す先が同じ。

・メンバーの多様な視点や考え方を尊重する。

・一方的にならない。共有することに時間をかけ急ぎすぎない。

>>田辺講師から

大事だと思って発案!しかし、反応がイマイチ…ということは多々あります。しかしその反応の中で「早い賛同者が誰なのか」を見極めること、その早い賛同者こそがポイントになりうる。その客観的な立ち位置からお墨付き効果を提供してもらうことができるから。

問い.良いチームって?

>>会場の意見

・常に設立趣旨に戻ることができる。

・お互いのやりたいことに共感し、手を差し伸べられる。

>>田辺講師から

 良いチームとは、良いコミュニケーションが生まれ、理念や価値観の共有ができていること、日々の心合わせによるメンバーの才能開花の機会づくりにつながっていること、自由をつくっていることなどが挙げられる。「事務力アップ」や「明朗会計」も心掛けましょう!

これらの問いを繰り返し、自分の中にある課題に目を向け深堀していきました。「忙しさから、今までそのままにしてきた疑問や課題を棚卸しができ有意義な時間だった」「他の団体の意見が気づきにつながった」といった感想がありました。

ー外に目を向けてみる

 自団体の活動を社会に見せていく、発信していくために、「社会へのラブレター」を考えました。自分たちが気づいた“問い”に対し、“追う夢”。どんなことをして社会に何を呼び掛けるのか、丁寧に(でも限られた時間で忙しく)言葉に落とし込み、共有しました。「団体に持ち帰り、団体の想いを明確にしたい。その時間が団体内の良い子コミュニケーションとモチベーションアップにつながるのではないかと思う」と話す参加者も。目の前のことに追われ、なかなか思いや理想を言語化する機会がない中で、自分たちのあるべき像を考えることの大切さと田辺講師から学びました。そのあるべき像に移行していくには、どれだけ具体的に組織内で共有しているか、外に発信しているか、なのではないでしょうか。改めて、内部の想いの棚卸しの大切さを実感した時間になりました。

次回は「活動資金」に焦点をあてます。各団体が自団体の財務状況を見直し、今後の活動にはどんな財源が必要なのかを考えていきます。(10月1日開催予定。単発受講可)

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