【開催報告】NPOカフェまんまる×地域まるごとキャンパス報告会「ながの地域まるごとキャンパスでコラボしよう!」

12月7日(日)に、長野県立大学でNPOカフェまんまる×地域まるごとキャンパス報告会「ながの地域まるごとキャンパスでコラボしよう!」を開催し、学生や地域活動団体、地域住民ら約40人が参加しました。地域活動において重要な要素である「協働」について、世代を超えて考える時間となりました。

【第一部】2025まるキャン報告会

第一部では、2025年度の「ながの地域まるごとキャンパス」の活動報告が行われました。
司会進行は、まるキャン参加学生(アンバサダー)が担当。団体の活動紹介や、参加者同士の交流を目的としてアンバサダーが企画した「人間ビンゴ」といったアイスブレイクを実施し、会場は和やかな雰囲気に包まれました。その後の休憩時間中には、学生が団体に熱心に質問する姿が見られ、地域活動に意欲的な学生が多いことに驚かされました。

 

【第二部】協働を考える交流会

休憩を挟んで始まった第二部では、横浜で若者の地域活動を数多くサポートするNPO法人アクションポート横浜・代表理事の高城芳之さん、学生スタッフの中山智萌さん、元学生スタッフで今は長野で働く伊澤玲奈さんを迎え、「若者が地域社会に参画する意義」を考えました。

 

まずは、「トークフォークダンス」という形式で参加者同士がお互いの意見を交換。40人が輪になった光景は圧巻でした。いくつかのテーマについて自分の意見を言い、聞き手は否定をせずにしっかり聞いていきます。

続いて、「若者×地域の活動をさらに広げていくために“大事にすること”」をテーマに、学生と大人が混ざり合ったグループで意見交換をするワークショップを実施しました。このワークショップの目的は、地域活動団体と若者の交流を促し、学生を巻き込む方法や活動継続のポイントを知り、実現したい地域の形に向けた協働のあり方を探ることです。

ワークショップから見えた「協働の鍵」

ワークショップから、若者と地域が協働を進める上で「大事にすること」の傾向が見えてきました。

【学生側の視点】
学生からは、活動における「主体性」「成長感」というキーワードが多く出ました。付箋の多くが「自分が」で始まる意見であり 、「自分が成長できる」「自分の興味があるものに参加したい」「自分の得意を生かす」といった、活動を通じて自己実現やスキルアップを図りたいという意向が強く表れていました 。また、「やりがい」や「楽しさ」といった感情的な要素も重視されていました。

【大人側の視点】
 一方、大人からは、学生が活動に主体的に関われるような「場づくり」への想いが強いことが印象的でした 。具体的には、「コミュニケーション・雰囲気づくり」や「尊重・否定しない」といった接し方や姿勢に関する意見が多く 、「若者の意見を引き出すこと」「任せてもらえる、裁量」など、学生を信頼し、環境を整えることを重視していることが分かりました 。また、活動全体として「安心」「安全」が確保されていることも共通のキーワードでした 。


参加者からのアンケートの一部をご紹介します!

【第一部の感想】

・さまざまな立場の方が、それぞれの想いや課題意識を持って活動されていることが伝わってきて、とても刺激を受けた。自分自身の関わり方についても改めて考える機会になった。

・学生との連絡方法など、団体さんならではの悩みが興味深かった。連絡へのリアクションは大事なのだなと思った。

・楽しかった。人間ビンゴは久々にやりましたが、色んな方と交流できてよかった。

【第二部の感想】

・若者が地域に関わることは、地域にとっての活力になるだけでなく、参加する本人にとっても大きな学びや成長につながるということを、具体的な事例を交えて分かりやすく感じることができた。

・若者の何か社会に貢献したい、成長したいを支えられる大人たちの役割について考えさせられた。

・若者が地域のつなぎ役になる、いるだけで明るくなる、という言葉が印象的だった。経験が乏しいから今はできないこともあるかもしれないが、若者であるからこそできることに目を向けていきたいと思った。

【今後やってみたいこと】

・今回は大学生向けのプログラムでしたが、高校生の皆さんにも参加しやすい形のプログラムを考えてみたいと感じまた。もう少しハードルを下げた関わり方や、短時間でも参加できるような仕組みがあれば、より多くの若い世代とつながるきっかけになるのではないかと思った。

・学生とともに中山間地域振興に取り組みたい。

・夏祭りなどのイベントの手伝いやもっと高校生や大学生などとつながるイベントをやってみたい。

今後の活動への期待

市民活動団体、住民自治協議会、学生、市民など多様な人が出会って交流し、協働のきっかけが生まれた一日。
特に、学生が気軽に団体などと話し、活動への一歩を踏み出すきっかけになったこと、また、団体同士がお互いに具体的な経験やノウハウを聞けたことは大きな収穫だったと思います。来年度の「ながの地域まるごとキャンパス」の活動にも期待が高まります!

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