日 時:2025年5月25日(日)13:30~16:30
場 所:もんぜんぷら座304会議室
参加者:13人(NPO・市民活動団体、住民自治協議会、学生等)
内 容:
前半:県出前講座「障がいのある人もない人も共に生きる社会を目指して」(講義&グループワーク)
後半:グラフィックデザイナー高城さんから講義とワークショップ
講 師:長野県健康福祉部障がい者支援課 馬場美保さん
タカギデザイン事務所 高城晃さん

初めに、長野県健康福祉部障がい者支援課共生推進係の馬場さんから障がいのある方の困りごとは何か、配慮する際の考え方のポイント等についてお話がありました。
障がいに対する合理的配慮の具体例や、「障壁は社会が作り出してしまっている」「障がいのある方もない方もできる限りの歩み寄る姿勢が大切」という言葉に多くの参加者が共感しながら聞いていました。

休憩をはさみ、後半はグラフィックデザイナーの高城さんによる講義が行われました。「誰に何を伝えたいか」を明確にすることの重要性をはじめ、余白の使い方やチラシのレイアウトなど、「見やすくなる工夫」について具体的な方法が紹介されました。さらに、色覚障害のある方の見え方の違い、発達障害(学習障害)のある方が「文字がにじんで見える」「文字がグルグル動いて見える」といった具体的な感覚を持つことなどが説明され、ユニバーサルデザインフォントの活用をはじめとする工夫の仕方が提案されました。
講義のあとは参加者が個人ワークとしてチラシ制作に挑戦。ワークの最後にお互いが制作したチラシに「濃い背景に白抜きの文字が見やすい!」「配色がシンプルで良い」などの良い点のコメントを書き合い、「他の人から意見をもらうことで新しい気づきがあった」という声が聞かれました。


講座の締めくくりに、高城さんは「『キャンバ』等誰でも楽しくチラシづくりができる環境が整ってきている。楽しんで色々試してみてください。私もお客様のやりたいことやアイディアを大切にデザインに生かしています」と話しました。
講座を通じて参加者からは「障害に対する理解が深まった」「情報がすべての人に届くよう工夫を重ねることは、支援ではなく、誰もがつながり合うための土台づくりだと感じた」といった感想が寄せられました。