NPOカフェまんまる「居場所をつなぐマップづくり」開催しました!

日時:2022年6月26日(日) 13:30~16:00
場所:県立長野図書館3階 信州・学び創造ラボ
対象:市内近郊の居場所運営者またはこれから始める方
参加:18団体22人
  ※参加団体は第2部報告に記載あり
  その他(地域活動支援課1名・県立長野図書館2名)
  オンライン(認定NPO法人こまちぷらす 大塚朋子さん)
広報:長野市民新聞、Facebook、ホームページ、チラシ

 第1部 事例発表「こまちカフェ」

 神奈川県横浜市戸塚区に拠点を構える認定NPO法人こまちぷらすスタッフの大塚朋子さんから、こまちカフェの事例を紹介。こまちカフェは子育て支援を中心とした常設のコミュニティカフェを運営するほか、商店会の事務局なども担いながら、まちの中心として人が集まる居場所の運営をおこない、今年で設立10周年の節目になります。まんまるも参加している全国的なアライアンス組織の中で知り合い、ぜひ長野でも同じようなカフェ運営に役立つのでは?とオファーしたところ快諾していただき実現しました。オンラインで全国の成功事例を学べる機会となりました。

 参加者からの声は、「世代間や子育ての悩みによって、多様な居場所として機能している」「ボランティアがたくさんいる」といった感想から、「どうやってボランティアの管理をしているのか?」「男性の居場所づくりや子育てにどう関わるのか?」といった疑問や質問も出ていて、みなさん熱心に聞き入っていました。

第2部 参加団体による自己紹介

 今回参加した自団体の取り組みを、制限時間3分で発表する自己紹介リレー。
 すでに20年以上活動している団体から、これから立ち上げを予定している団体まで、入り乱れてのPRを含めた活動発表。活動は似ていても少しずつ対象や内容が違っていたり、名前は知っていても会うのは初めての方がいたり。お互いの活動に興味津々の参加者の方々。
 県外から信州大学に進学してきた学生や、お寺での活動を始める団体、不登校の居場所づくり、まんまるから始まったおじさん世代の居場所。同じ「居場所」というキーワードで運営しているものどうし、「それぞれの活動が気になり、つながりたいという思いは同じ」ということがよくわかりました。

【参加団体】(※順不同・敬称略)
三輪地区住民自治協議会、Mom‛s SUN、みちくさ、まなVIVAちくま、となりのチカラ、hanpo、おうちオルタナティブスクール くりえ、自習室きたほり、学び舎めぶき、信州親子塾、かえるのいえ、ブルースカイ、ぬくぬく亭、HOPE APPLE、まちの縁側育みプロジェクト、ゆる~いおっさんの会 朝陽で居場所をづくりを考えている方、信州大学教育学部2年生

第3部 市内居場所のマッピング

 参加者の自己紹介が終わったところで、5つのグループに分かれてワークショップを開催。まず初めに自己紹介だけでは語れなかったことを深堀してもらうため「自分たちが目指す居場所像」について付箋に書いてアウトプット。そしてその居場所は「地域にとってどのような影響を及ぼすか」をそれぞれのグループで意見を出し合い考えました。

 出た意見としては、「安心安全な場所」「ありのままで自分らしくいられる場所」「孤立しない」「ごちゃまぜ、多様な居場所」といったもので、自分たちが目指す居場所にかける思いが、言葉の節々からあふれ出ていました。

地域への影響で考えられることは、「顔が見える関係になることで安心する。価値観を認め合うことで、誰もが生きやすく暮らしやすい社会になる」といった、地域の将来に希望をもって活動している様子をうかがい知ることができました。

 最後に市内近郊にある居場所をグループごとみんなでドットシールを使ってマッピング。右の図のようにカテゴリーごと分けて、それぞれ身近な場所にはどんな施設があるのかを話しながら地図に落とし込んでいってもらいました。

 活動対象や地域など自分の目線が変われば見えてくるのも違い、自分では居場所だと思っていなかった場所でも、居場所になり得るのだという気づきもあり、市内でも多様な居場所が所々にあることがわかるワークショップとなりました。

 今回の目的は、それぞれの居場所運営者やこれから始めようとしている人たちが出合ってつながり、助けあいのできる関係づくりを目指しました。休憩中や終了後、会場の外でもお互い積極的につながりを求めて話をしているのが印象的で、今後のネットワーク構築へのきっかけになりました。

 またマップづくりは各グループのものを統合し、今後も順次続けていくことで、市内の多様な居場所を可視化していきたいと考えます。完成形はなく、それぞれの居場所の役割を考えながら、必要としている人に届けられる居場所の案内ができるようなものを追加することで、誰も取り残されないような人と居場所のマッチングができるのではないでしょうか。

 そして今回場所をお借りした県立長野図書館も、本を読んだり借りたり、単に勉強をするための場所だけではなく、人との交流をするのにも適した場所です。このような開かれた場で、交流会をおこなえたことにも意味があり、出会いやつながりをつくっていくための居場所であると感じました。

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