脱プラスチックに向けた一歩「へちまでSDGs」 byNPO法人みどりの市民

今台所で使っている食器洗い用のスポンジは、何でできていますか?

浴槽は何で洗いますか?

わたしたちの生活にはプラスチック製品が欠かせなくなっていると感じている人は多くいるのではないでしょうか?

そんな生活から少しでもプラスチックを減らしていきたいと、10月7日NPO法人みどりの市民が「へちまでSDGs~へちまたわし&化粧水づくり~講座」を開催し、7人が参加しました。

同法人はこれまで、エシカル消費を考えるワークショップや生ごみのたい肥化講座などを通し、多くの市民が自分たちの地球の現状を知り、守るためにできることを提案し続けてきました。

事務局の渡辺ヒデ子さんは、「へちまはグリーンカーテンにもなるし、エキスは化粧水、実はスポンジに代わりたわしになるので脱プラスチックにつながる。そして使い終わったら土に還りたい肥になる。その環境に負荷をかけない循環はまさにSDGsだ」と話し、今回の講座を企画しました。

材料のへちまを用意したのは、市内で栽培している萩原清三さん。萩原さんからどのようにへちまを加工して化粧水やたわしにするのかの説明を受け、早速作業に取り掛かりました。

▲説明をする萩原さん

へちまをゆでたり、皮をむき種を取り乾燥させる工程を経てできあがったへちまたわしを手に、「へちまに触ったのは小学校以来。とても簡単にできたから来年は自分で育てて作りたい」と話す参加者もいました。

渡辺さんは、「今回作ったへちまたわしも新たな技術ではなく、昔ながらの日本人の知恵。少し昔を思い起こすことで脱プラに向けたヒントもたくさんあるし、自分たちの生活に取りいれられるものも多くある。大切なのは一人の100歩よりも100人の一歩。1人ひとりの意識と行動が大事」と話しました。

▲事務局の渡辺さん。

今回の講座は今後希望があれば各地で開催していく予定。

関心のある方は、NPO法人みどりの市民 026-269-5092または midorit18@shinshu-u.ac.jp までご相談ください。

ゆでで→皮をむき→乾燥★できた★

真剣な表情で頑張る参加者たち